昨日、立ち寄った仕事先で書類を書こうとして
バッグからペンを出そうとしたら、
そのペンがいつもの定位置からなくなっていた。

勇樹が、プレゼントしてくれた大切なペン。
「この仕事をするなら、このくらいいいものを持っていないと」
そういって、勇樹がさっきまで使っていただろうそのペンを
スーツの胸ポケットから抜いて、私にさりげなくプレゼントしてくれた。

そんな思い入れのある、大切な大切なペン。

すぐさま、その場でバッグの中を丁寧に探す。

無い・・・。

諦められない一心で、最後に使ったのが金曜日だったことを思い出す。

一日のスケジュールを思い出し、
何件か電話をしてみる。

無い・・・。

後は、いくつかの仕事先を直接回る。

1ヶ所目。

無い・・・。

妙な不安に駆られる。
勇樹とはもしかして、もう終わってしまうのかな?

2ヶ所目。

「先週、金曜日ここに銀色のペンが落ちていませんでした?」

窓口の顔見知りの男性が、パッと、立ち上がった。

「あります、これでしょ?これ?」

彼が出してくれたのは、まさに、それ。
勇樹からもらった大切なペン。
お守り代わりのペン。

「それです!」
「いやー、良かった。先生のでしたか。高そうなペンだったので、
 どうしようかと思っていたんです。」
「よかったー、大切なものなんです。」

再度お礼を言って、車へ戻る。
心が、一気に復活。

先までの、妙な不安も解消。

さ、今日も残りの時間を全力で仕事しようかな。。。
そんな気持ちに切り替わった。

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