第3話
勇樹、もう着いたかな…?
車を降りて勇樹の姿を探す私の目に彼の優しい笑顔が飛び込んできた。
「勇樹!」
ちょっと照れくさくて、まっすぐに見つめられない。
それでも、なんだか二人の空気が心地よくて、
少し早い春を感じさせる風と、青い空に包まれて二人の空間がつながった。
勇樹がポケットに手を入れたかと思うと、私の前に何かを差し出した。
「イブ、これ。ちょっと早いけど誕生日のプレゼント」
「えつ・・・。」
手渡されたのは水色の小さな箱。
嬉しくて、でも、なんだか悪い気がしてすこし戸惑う。
「ほら、あけてごらんよ」
「ありがとう・・・。」
白いリボンを解いて箱をあけると・・・
「嬉しい!素敵なネックレスだね。いいの?本当にいいの?」
見上げた彼の顔は、優しく微笑んでいる。
「勇樹、ありがとう。大切にするね。」
顔を足元に向け、照れ隠し。
そんな私の手に暖かいぬくもり。
まるで高校生のような気分。
手をつなぐことが、こんなにも幸せなことだなんて。
「ふふ、緊張しちゃうよ。」
彼の顔を見上げたとたん、そっと抱き寄せられた。
恐る恐る私も彼の背中に手を回す。
「好きだよ・・・」
そういって、彼の吐息が顔にかかった。
何も不安は感じなかった。
心の色は薄いピンク色で、これから二人がどうなるのかなんて心配はしていなかった。
こんな風に始まった私たちの恋。
「結婚してから女性と外泊するのなんて、初めての経験なんだよ」
「あなたといると癒されるんだ。」
「無性に会いたくなる・・・」
「夜、事務所で考えちゃうんだ。あなたとずっと一緒にいられたら、なんて」
彼の一言一言がこころのあちこちに残っている。
まるで、クリスマスツリーの小さな電球のように、消えたり、光ったり。
いたるところで明かりをともしていた。
勇樹、もう着いたかな…?
車を降りて勇樹の姿を探す私の目に彼の優しい笑顔が飛び込んできた。
「勇樹!」
ちょっと照れくさくて、まっすぐに見つめられない。
それでも、なんだか二人の空気が心地よくて、
少し早い春を感じさせる風と、青い空に包まれて二人の空間がつながった。
勇樹がポケットに手を入れたかと思うと、私の前に何かを差し出した。
「イブ、これ。ちょっと早いけど誕生日のプレゼント」
「えつ・・・。」
手渡されたのは水色の小さな箱。
嬉しくて、でも、なんだか悪い気がしてすこし戸惑う。
「ほら、あけてごらんよ」
「ありがとう・・・。」
白いリボンを解いて箱をあけると・・・
「嬉しい!素敵なネックレスだね。いいの?本当にいいの?」
見上げた彼の顔は、優しく微笑んでいる。
「勇樹、ありがとう。大切にするね。」
顔を足元に向け、照れ隠し。
そんな私の手に暖かいぬくもり。
まるで高校生のような気分。
手をつなぐことが、こんなにも幸せなことだなんて。
「ふふ、緊張しちゃうよ。」
彼の顔を見上げたとたん、そっと抱き寄せられた。
恐る恐る私も彼の背中に手を回す。
「好きだよ・・・」
そういって、彼の吐息が顔にかかった。
何も不安は感じなかった。
心の色は薄いピンク色で、これから二人がどうなるのかなんて心配はしていなかった。
こんな風に始まった私たちの恋。
「結婚してから女性と外泊するのなんて、初めての経験なんだよ」
「あなたといると癒されるんだ。」
「無性に会いたくなる・・・」
「夜、事務所で考えちゃうんだ。あなたとずっと一緒にいられたら、なんて」
彼の一言一言がこころのあちこちに残っている。
まるで、クリスマスツリーの小さな電球のように、消えたり、光ったり。
いたるところで明かりをともしていた。
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