第2話
それからの私は、あっという間に勇樹に夢中になっていた。
仕事の合間のメール。
仕事を口実にかける電話。
誰かを好きになるっていう気持ちが、こんなにパワーの源になるんだって感心しながら
離れた街で同じ仕事を頑張っている彼を思いながら毎日を過ごしていた。
同期合格、同期開業、そして、なんとなく気が合った仲間の一人・・・
二人の実質的な距離は離れているけれど、どこか遠さを感じない。
毎日仕事をしながらの些細なメールのやり取りでさえ、話題が絶えない。
今日の天気とか、週末の予定とか、道路の混雑ぐあいとか、仕事の話とか。
そんな一つ一つの積み重ねが二人の距離をだんだん縮めて行ってくれる気がするのは私だけなんだろうか。
でもね、いつも頭の中でぐるぐる回っている素朴な疑問がある。
幸せ一家で有名な勇樹が、どうしてわざわざ私と一歩踏み込んだ付き合いをしようとするの?
ラブラブの奥さんがいるでしょ?
子供が三人も待っているでしょ?
わざわざ遠距離の私にまで声をかけなくても、近くにいくらでも食事する女性ぐらいいるでしょ?
そんな疑問を直接勇樹には聞けない私。
『何年後かには、二人で宮古島に一緒に住みます?』
『私は遊びはしない男です!こう見えても。誤解しないように』
『早く会いたいね』
そんな彼のメールから、彼の真意を読み取るしかない。
彼の気持ちをまっすぐに信じてみたい一方で、自分を守るかのように疑いの気持ちで、勇樹の言葉を受け止める私がいた。
私はこの流れに身をゆだねてしまってもいいのかな?
勇樹との秘密の時間が信じられないくらい嬉しくて、でも、いろんなことを考え出すとどうしていいのか分からなくなる。
今度、彼と二人で会うときまでには、少しは私の心の中も見えてくるのかな。
そんな頼りなさげな気持ちを抱えて、彼との初デートの日がやってきた。
私は、どんな役柄で彼と面と向かえばいいんだろう。
友達?仕事仲間?それとも恋人?
複雑な気持ちを胸に抱き、私の中でのこたえは出ないまま、彼との待ち合わせ場所にむかう。
車の中では、せつないバラードだけを繰り返して聞く。
不安な気持ちとは裏腹に、胸の高まりを感じる。
そして、車を走らせること1時間、彼との待ち合わせ場所に着いた。
それからの私は、あっという間に勇樹に夢中になっていた。
仕事の合間のメール。
仕事を口実にかける電話。
誰かを好きになるっていう気持ちが、こんなにパワーの源になるんだって感心しながら
離れた街で同じ仕事を頑張っている彼を思いながら毎日を過ごしていた。
同期合格、同期開業、そして、なんとなく気が合った仲間の一人・・・
二人の実質的な距離は離れているけれど、どこか遠さを感じない。
毎日仕事をしながらの些細なメールのやり取りでさえ、話題が絶えない。
今日の天気とか、週末の予定とか、道路の混雑ぐあいとか、仕事の話とか。
そんな一つ一つの積み重ねが二人の距離をだんだん縮めて行ってくれる気がするのは私だけなんだろうか。
でもね、いつも頭の中でぐるぐる回っている素朴な疑問がある。
幸せ一家で有名な勇樹が、どうしてわざわざ私と一歩踏み込んだ付き合いをしようとするの?
ラブラブの奥さんがいるでしょ?
子供が三人も待っているでしょ?
わざわざ遠距離の私にまで声をかけなくても、近くにいくらでも食事する女性ぐらいいるでしょ?
そんな疑問を直接勇樹には聞けない私。
『何年後かには、二人で宮古島に一緒に住みます?』
『私は遊びはしない男です!こう見えても。誤解しないように』
『早く会いたいね』
そんな彼のメールから、彼の真意を読み取るしかない。
彼の気持ちをまっすぐに信じてみたい一方で、自分を守るかのように疑いの気持ちで、勇樹の言葉を受け止める私がいた。
私はこの流れに身をゆだねてしまってもいいのかな?
勇樹との秘密の時間が信じられないくらい嬉しくて、でも、いろんなことを考え出すとどうしていいのか分からなくなる。
今度、彼と二人で会うときまでには、少しは私の心の中も見えてくるのかな。
そんな頼りなさげな気持ちを抱えて、彼との初デートの日がやってきた。
私は、どんな役柄で彼と面と向かえばいいんだろう。
友達?仕事仲間?それとも恋人?
複雑な気持ちを胸に抱き、私の中でのこたえは出ないまま、彼との待ち合わせ場所にむかう。
車の中では、せつないバラードだけを繰り返して聞く。
不安な気持ちとは裏腹に、胸の高まりを感じる。
そして、車を走らせること1時間、彼との待ち合わせ場所に着いた。
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